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2025.10.31

レポート|「Circle theGreen 〜親子で雨庭・ビオトープ作り〜」

地域にもっともっと人の「輪」を。7/12(土)に実施したCircle theGreenについてお伝えします。

今年もひどく暑い夏でしたし、昨今言われる気候変動のゆくえは私たちにとってますます気になる一方です。この日はそんなエコロジー分野への関心・理解を実践的なアクションと共に深める内容でした。

雨庭やビオトープとは? それらでどんな良いことが? BiotopGuild(ビオトープギルド)副代表・小沢さんが講師としてイチからわかりやすく解説

雨水をいったんためてからゆっくりと地面にしみこませる「雨庭」。これに「ビオトープ」(つまり“生き物たちのすみか”)を隣合わせに配した小さな庭がこのほど“しばふひろば”近くに設けられたのですが、この日行われたのは植物を植え込む工程。ここに生き物がやってくるための、大事な環境整備です。

こちらがビオトープづくりの現場。下ごしらえとして、土が掘り起こされてできた大きめのくぼみへと植物を植え込みます。水がたまっている際(きわ)の辺りに、寝かせるように。いつしか根っこが定着し起き上がります

さらに、田んぼから持ってきた土をうっすら盛りつけ。これらに含まれる今は見えない種子からまた別の植物の芽が出て、緑がより多様で豊かなものに。何が出るかはこれからのお楽しみ。まだ誰にもわかりません

田んぼの土は手触りがサラリなめらか。「無性に心安らぐ」との声が多数

期待されるシナリオですが、わかりやすい目印は地域のトンボがこの現場に棲みつくこと。

水面が太陽光を反射しキラキラと光る様子に反応し、トンボが飛来する。十分な草もある暮らしやすさからここをすみかとするようになったトンボはやがて草に卵を産みつけ、次世代が登場し…というものです。

(事実、この日からひと月も経たぬうちから時折シオカラトンボの姿を見かけるようになりましたが、お気づきの方もいるのでは?)

時の経過と共に植物や昆虫の種類が増えれば、それだけ豊かで立派なビオトープになったと言えます。気長に定点観測を続けるうちに、いつかやがて興味深いストーリーが目撃できるはず……。

やがてお目見えするであろう昆虫たちの事前予習も。トンボの幼虫・ヤゴは姿がずいぶんと違うから驚き。他にもゲンゴロウなども

この「雨庭ビオトープ」は当イベント後、その周囲にわらが敷かれ、目印となるサインが建てられるなど、小さな庭としての存在感を高めています。育ちゆく生態系を見にぜひお立ち寄りを。そのつど新たな発見が待ち受けているかもしれません。

Circle theGreenは、引き続きこれからも多彩なプログラムにて開催を続けていきます。どうぞご期待ください。

 

講師
小沢有紀(BiotopGuild|ビオトープギルド 副代表)

イベント概要

Circle theGreen(サークル ザグリーン)〜親子で雨庭・ビオトープ作り〜
日時:2025年7月12日(土)
9:30〜10:30(受付開始9:15)
会場:the Greenroom(千葉県印西市鹿黒南5-2 theGreen 01棟2階)
*はじめに屋内で講義を行い、のち屋外の現場にて植え込み作業などを行います。
定員:10組(ご家族の場合はまとめてひと組)
*内容の十分な理解を図るため、小学生以上を推奨
*小学生以下は保護者同伴必須
 *土はねや泥はねがあっても大丈夫なよう、着替えや長靴をご準備ください。
参加費:500円
主催:theGreen
協賛:ビジネスパーク サウス
企画・運営:theGreen運営事務局
協力:小沢有紀(BiotopGuild|ビオトープギルド 副代表)