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2025.07.29

レポート|SLOW LABELの『Earth ∞ Pieces(アース・ピースィーズ)』「喜びの歌」を奏でよう!ミュージックワークショップ

5/10(土)、5/11(日)の二日間、認定NPO法人スローレーベルによる「Earth ∞ Pieces」が01棟2階のthe Greenroomにて行われました。

これは自前の楽器を持ち寄り(あるいは声でも)、誰もが演奏に加われる“参画型”音楽プロジェクト。ご存じ第九のメロディをモチーフに、楽器の腕も社会的属性も異なる参加者同士が「はじめまして」からスタートして「(曲として)出来ました!」まで、この日わずか100分間で漕ぎ着けました。あまたの個性をどう束ね完成させるかはまさに出たとこ勝負。そんなプロセス自体も他にはない妙味です。

目印にシールが貼られたカリンバ。楽器のバリエーションとしてはこの他バイオリンやビオラ、メロディオンほかキーボード、リコーダー、電子楽器のエアロフォン、そして鈴やグロッケン等のパーカッション類などなど。歌声での参加ももちろんありました

こちらはイトケンさん(右端)、三浦千明さん(右から二番目)らサポート陣による開場前の事前準備のようす。参加者と相対する際のハートフルさが、準備への念の入れようからもうかがえます

「上手に弾こうと思わなくて大丈夫。他のみんなの音をちゃんと聴きながら、楽しくやりましょう。」相手が見えてくれば、それだけリラックスした演奏が可能に

同じ楽器群ということで話しかけたお隣さんが、実はプロの演奏家……興味をますます深めたもよう。このように一日限りの「楽団」員同士のふとした交流が会場のあちこちで。首元の蝶ネクタイもそれぞれにお似合いでした

アレンジは工夫に工夫を積み重ねて。持ち寄られた楽器の構成はもちろん、「こうしたい」「ああしたら?」「〜だと難しいけど〜だったらできる」等々事情やアイディアも咀嚼、吟味した末にやがてワンアンドオンリーな仕上がりが見えてきます

休憩タイムで振る舞われたおやつには、「いんば学舎」謹製オソロクカステラも。県外など遠方からの参加者に、地域の味を

息を合わせてモノにしたアレンジの完成形。その調べにはやはり、この一部始終を分かち合うことで初めて感じとれる繊細な優しさがにじんでいたのでした。

万感の拍手が、プロジェクトを率いるスローレーベル栗栖良依さん(中央後ろ)からも

今後も2030年と息永く継続的に国内外の様々な場所で開催を予定しているというEarth Piecesは、今回の成果を受けtheGreenでのまたの開催も検討中とのこと。今回にも増して魅力的な内容と共に再来が予期されるこの取り組みには、ぜひご注目を。

認定NPO法人スローレーベル

イベント概要

Earth ∞ Pieces(アース・ピースィーズ)
日時:2025年5月10日(土)〜11日(日)
①10日(土)14:30〜16:10
11日(日)11:00〜12:40
11日(日)14:30〜16:10
*約100分間(うち休憩20分)
会場:the Greenroom(千葉県印西市鹿黒南5-2 theGreen 01棟2階)
定員:各回10名程度(先着)
募集対象:他の参加者との協力や合奏を楽しめる方であればどなたでも
持ち物:
自身が演奏する楽器または音が鳴るもの(声や歌での参加も歓迎)
参加費:
一般 2,000円(税込/当日精算)
学生、未就学児または障がいのある方 1,000円(税込/当日精算 / 要証明書提示)
*蝶ネクタイ(シリアルナンバー入り)、またお茶とお菓子代を含みます
企画:認定NPO法人スローレーベル
運用:theGreen運営事務局